(日本語) GR8 ART / 東園基昭「八百萬 (やおよろず)」

2019/01/08

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GR8 ART

東園基昭「八百萬(やおよろず)」

日本画家であり、能楽師でもある東園基昭氏よりGR8をイメージした作品「八百萬(やおよろず)」をご寄贈いただきました。明治神宮にも奉納されている手漉き和紙「神宮紙」に、天然の輝石や金属類、墨、染料を用いた絵の具で、繊細で日本らしい紋様そして色合いの中にモダンな表情を見せる美しい作品です。

幸運を呼ぶ力を持つと言われている東園氏の作品の中でもとりわけ縁起の良い「八百萬(やおよろず)」。店頭カウンターに展示してございますので、皆様是非ご鑑賞いただき、その麗しさそして力強さをご堪能ください。

「八百萬(やおよろず)」

「GR8をテーマに数字の「8」の中に雪月花(セツゲッカ、セツゲツカ)を、背景には瑞兆の吉祥紋をあしらい、末長く続く繁栄と万物の恩恵を祈願して制作されました。

雪月花は、白居易の詩「寄殷協律」の一句「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」に由来し、雪・月・花という自然の美しい景物を指す語。作品では雪を「雪輪(ユキワ)」、月を月のうさぎ「玉兎(ギョクト)」、花を「桜」としています。(因みに花のルーツは梅と言われています)

またこれは廻りゆく季節を表しています。

背景の吉祥紋は三笠宮家由来の産着にあるものを参考に、松竹梅が生い茂り、鶴亀が集り雛も孵って、それらが菊の花を取り囲む夢のような景色を表現しています。

8の下の円には「波兎(ナミウサギ)」がパラレルワールドの様に入っています。これは波を避ける、即ち厄除けを意味しています。これを含め絵の中で目が描かれている兎が8羽います。」

【絵の具と表現】

日本画では、天然の輝石(きせき)や半輝石(総じて最近で言うパワーストーン)を主とした最も特徴的な「岩絵の具(いわえのぐ)」の他に、純金などの金属類、有機顔料(ピグメント)、墨、染料などを用いる。絵画用の和紙「麻紙(マシ)」に下地として、蛤や牡蠣、ホタテなどが原材料の「胡粉(ゴフン)」を塗る。

私の場合は胡粉少々+「貝灰(カイバイ)」+「わじろ白土(ハクド)」を動物性コラーゲンを主原料にした「膠(ニカワ)」(私のは魚の鱗100%)を接着剤として混ぜて団子にし、2時間ラップしてから水で解き、画面に塗る。これは画面の保湿と水捌けを適度にしつつ、発色を良くし白が輝く効果をもたらす。その後、純金箔、銀やアルミを様々な色に特殊着色した「色箔(イロハク)」を粉末にした「砂子(スナゴ)」を蒔き、アルミを燻蒸させて表面をオーロラカラーにしたガラス粉(クロマパール)、日本画では「きら」と総称される「雲母(ウンモ)」を数種類使い、ベースを作る (岩絵の具についても接着剤は膠を使う) 。

線描は一般に墨が多いが、私の作品では純金、プラチナ(白金)、青金(金と銀の混合物)で線描し、線描を潰さないように岩絵の具を塗ってゆく。その為、粒子のある岩絵の具が盛り上がり、その谷間に線描が走ることにより独特の輝きと立体感が生まれる。

当作品では、8の縁に純金箔を使い、雪輪縁の青に「ラピスラズリ」と内の紫に「アメジスト」と数種類のピグメントで雪の静かだが温度を感じる煌めきを、兎には二種類の黄色岩絵の具でやわらかな月光としつつアクセントに兎の目を水銀で出来た「朱(シュ)」と貴重な染料「コチニール」で紅を差し星の様な光を表現した。花は「紅珊瑚(ベニサンゴ)」を主に春の日と香りに包まれた輝きを表している。また、8の下の円の波兎の目は「アズライト」で出来た「群青(グンジョウ)」で波の青が写っており、上の円にある菊の中心の赤(朱+コチニール)を旭日の様に表現したものと対比させた。

日本画は「光」を表現していると言われる様に、画面が受ける光線により、様々な輝きと色の変化を視覚的に楽しめ、同時に観る側の「憧憬」やイマジネーションと相まった悠久の時間を漂える。

【麻紙(まし)】

絵画用の手漉き和紙「神宮紙(じんぐうし)」を使用。

明治神宮造営の際、明治天皇の功績を紹介する壁画用紙として使われた紙を復刻させた。

材料は楮(コウゾ)100%の高知麻紙。

明治神宮の貴賓室に飾られている私の作品(赤い背景に四季の百花を纏った白い孔雀の大作)にも、この和紙を用いている。

東園 基昭(ひがしぞの もとあき)

【プロフィール】

1975年 東京生まれ。学習院幼稚園から高等科まで在籍。

その後、多摩美術大学 絵画科日本画専攻入学。

同大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了。

修了後は個展等の発表多数開催。現在に至る。

【ヴィジョンと画風】

自然界や現世界に存在している様々なものに、古典の卓越した紋様や美しい日本画材(岩絵具・箔・和紙など)の力を注ぐことによって、今までにない広がりが生まれると考えている。

動物や楽器、ファブリック、文字や記号など「今」を感じるもののシルエットを「窓」に見立て、その中に能装束などに見られる紋様を独自の解釈で関連付けた風景が広がる煌びやかな日本画作品。

「古今東西の交わる点」をマインドスケープとして探求している。

【制作コメント】

自然の中に点在する陰陽の美に自分の持っている「間」を重ね合わせたとき、心地よいリズムが生れる。

現実と非現実のクロスオーバーを形にし、自然と人間の持つシンクロニシティ(意味ある偶然の一致)を求め、これら「出会い」から受ける「吉祥・瑞兆」を表現できればと思う。

【能と日本画】

趣味として幼いころから観世流シテ方能楽師「橋岡 慈観(はしおか じかん)」の元で習う(淡交会)。本業の日本画にとって能は良い響き合いで、言うなれば「ライフワーク」という関係になる。日本画・能ともに感じる事は、日本独特の美意識である「間」というリズム、「陰陽」という想像、四季折々の「彩り」である。先人から伝わる美・芸に「現在」という個性を重ね表現できればと思う。

[2018年出展一覧]

2018-01 ・日本橋「三越」個展ブース「三越美術特選会」

(1/17[水]~22[月])

2018-03 ・有楽町「アートフェアー東京2018」

個展「東園基昭 日本画展 ─星霜の twinkle─」

(東京国際フォーラム)

(3/9[金]~11[日])

2018-03 ・日本橋「三溪洞」アートフェア東京巡回個展「東園基昭展」

(3/17[土]~24[土])

2018-08 ・池袋西武アートフェア 個展ブース

2018-09 ・池袋西武アート・フォーラム

個展「東園基昭 日本画展─金風のsymphony─」

2018-12 ・銀座「和光」グループ展「和光歳時記展」

(12/19[水]~12/25[火])

2018-12 ・日本橋「三越」グループ展「吉祥アニマルパーク」

(12/26[水]~1/7[月])

その他、多数の個展・グループ展を予定。

【所蔵・展示】

・明治神宮 貴賓室(2016年 明治神宮所蔵)

・明治記念会館1階ホール「相生」横(2017年 崇敬会より奉納)

・伊藤忠商事2018年カレンダー(2018年 原画協力)

・上賀茂神社(2018年 お客様より奉納)

GR8
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